Wednesday, February 10, 2010

D-labとは

D-labとはマサチューセッツ工科大学にて,2003年よりAmy Smith氏によって始まった国際開発と適正技術に関するコースです。D-labのミッションは「適正技術を開発、実装することによって、低所得者層の生活の質を向上させる」ことです。地球規模の問題への関心が高まる中、D-labは地球規模の問題に取り組める新しいボト ムアップ的な枠組みを提案しています。
 D-labに代表される「適正技術」と「国際開発」を組み合わせた実学重視の工学教育カリキュラムは、もの作りのスキルを伸ばすだけでなく、社会問題への視野を広げることにもなります。また、国際開発に関わるNGO/NPOに就職する学生や、 授業から起業する学生も多く、地球規模の問題解決に向けた人材育成につながります。

現在D-labには、実学重視の適正技術開発からBoP市場向けの社会起業家を目指した授業など、10種類もの授業があります。D-labの"D"は"Development though Dialog, Design, and Dissemination"を意味しており、授業も以下のようにDialog、Design、Disseminationの3種類に分類されています。



Dialogは国際開発の導入で、座学中心(講義、ケーススタディ、ロールプレイなど)の授業になります。座学中心ではありますが、ローカルのコミュニティーとの共同プロジェクトもあり、1月の冬休みを利用したインターンにも参加する学生がほとんどです。

Designは、実際に現地のパートナーの依頼に基づいて技術改良を行うプロジェクトで、様々な技術の専門家が講師となり、専門知識、途上国特有の技術設計における制約を実体験をとして学ぶ授業となっています。

Dessiminationは、他の機会を通じて経験を積んだ学生が新たなビジネスを始めることを支援する授業で、学生自らが技術、提携先を見つけ、持続可能なビジネスプランを構築する授業です。ビジネス経験のあるMBA学生の受講も多く、学内外のビジネスプランコンテストに参加することが最終課題となっています。

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