Tuesday, December 14, 2010

See-D Innovation Challenge Kick-off event

UTBにも名前を連ねている陸が委員長を務めるSee-Dコンテストの第二部が始まります。
アイデアを持っている方、アイデアを探している方、傍観者、見学者どなたでも楽しめるイベントになっているのでぜひいらしてください。

[告知] 途上国が抱える課題をものづくりで解決するビジネスプランコンテスト

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【アクションのきっかけを探してみませんか?】
★途上国が抱える課題をものづくりで解決するビジネスプランコンテスト
~See-D Innovation Challenge~ Kick-off event開催!
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2010年12月18日(土) 11:00~15:30

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米国NPO コペルニク(http://www.thekopernik.jp/)は、途上国の生活者が抱える課題をものづくりで解決するビジネスコンテストSee-D contest : Innovation Challenge(http://see-d.jp/seediw.html)を開催します。

このコンテストでは、ものづくり/ビジネスのアイデアを持つ人、その実現をサポートしたい人が集まり、自由に意見交換をすることからKick-offします。

本イベントでは、まず、先にSee-D contestの主催で行った東ティモールスタディツアー参加者と、既に途上国で先進的な取り組みを進められている日本ポリグルの小田会長との対話を通して、
 ・ 途上国の人々はどんな生活をして、どんな課題を抱えているのか?
 ・ その課題を解決するには、どんなものづくりをすればいいのか?
 ・ それを現地に普及させるには、どんな仕組みが必要で、何がポイントになるのか?
をみなさんに共有します。

そして参加者同士が自由に交流し、お互いにできることを見つけていけるための場を準備しています。

世界を変えるタネ(SeeD)を一緒に育てませんか?
ご参加をお待ちしています。

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★イベント概要★
【日時】12月18日(土) 11:00〜15:30 (10:30開場)
【場所】ビアヴァーナ
 http://www.biervana.com/
 住所 千代田区永田町2-13-10 プルデンシャルタワー 1F
 TEL 03-3502-6500
【参加費】社会人: 2,000円、学生: 1,000円 (飲料・軽食込)
【申込方法】申込フォーム:http://ow.ly/3mCNt

【対象者】

・途上国の社会課題解決に向けた技術を使ったアイデアをお持ちの方
 ※募集要項等の詳細は(http://see-d.jp/seediw.html)を参照ください。

・アイデアを持っているがそのアイデアを事業家に受け渡して実現して欲しいと思っている方

・途上国の課題解決に向けて、何か自分のスキルを発揮してみたい方

・途上国の課題解決に向けて、自分にできることを見つけたい方

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【タイムスケジュール】
●11:00 - 11:40 説明会:

See-D Innovation Challenge のコンセプト、募集要項、応募方法、賞・審査基準、サポート内容等を説明します。

●11:40 - 12:40 座談会 ”途上国の生活者が求めるものづくりとビジネスとは”:
東ティモールの人々の生活と課題、それを解決する技術・実現方法について、現地スタディツアー経験者と、ビジネス構築経験者(日本ポリグル 小田会長)との対話を通して、共有・議論して頂きます。

- ご歓談 -

●自由交流セッション
13:10 - 14:10 プレゼンテーションセッション:
アイデアを持つ参加者は、3分間程度のプレゼンテーションを行うことができます。
自由な意見交換を通して、インスピレーションを高めてください。

14:10 - 15:10 ネットワーキングセッション:
プレゼンテーションや掲示されているエントリーシートを参考に、参加者同士で自由に意見交換をします。

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★ See-D Innovation Challengeとは・・・
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See-D Innovation Challenge(http://see-d.jp/seediw.html)は、途上国の生活者が抱える課題を、日本の技術力が生み出す製品・事業によって解決することを目的として立ち上げられたものづくり+普及実現のコンテスト、See-D contestの第2部に当たります。

See-D contestは以下のような3部構成となっており、今回はいよいよ製品を現地に普及させるプランをオープンに募集します。

★ See-D contestの全体像
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● 第 1部 See-D Innovation Workshop
「人間中心」デザイン手法を利用したニーズ特定と製品アイデア創出10月23日に実施された成果発表会の様子はこちら
http://see-d.jp/seediw-part1.html

● 第2部 See-D Innovation Challenge
製品とそれを普及させるためのアイデアプランコンテスト
※ 第1部の参加是非に関わらないオープンなコンテストです。

● 第3部 See-D Incubation
See-D Innovation Challengeの優秀チーム案の実現サポート

★ See-D Innovation Challengeの概要
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この第2部 See-D Innovation Challengeは2段階審査方式になっており、応募チームは「ビジネス」・「DIY(製造方法の提供)」2部門の好きなほうにプランを提出(1次審 査)し、その後メンターとの対話を通じて普及プランをブラッシュアップ、最終審査に臨みます。

※ 募集要項等の詳細は、Webページ(http://see-d.jp/seediw.html)を参照ください。

■■■以上、みなさまのご参加をお待ちしております!■■■

Monday, December 13, 2010

How to make (almost) anything最終発表会

遠藤です。
今日、FabLabで有名なNeil Gershenfeld教授が教える授業、How to make (almost) anythingの最終発表会がありました。

How to to make (almost) anythingとは、その名の通りあらゆものを作るために、Media labのマシンショプの中の機械や加工機をの使い方を学び、最終的にはじぶんの好きなものを実際に作る授業です。

ぼくが個人的に気に入ったものをいくつか紹介します。

まずはMatt BlackshawのCube。一見ただの木箱ですが、光ります。個人的にLEDの光をうまくつかった作品が好きで自分でも何個か作品を作ったことがありますが、木の板の表面が光るという感覚がいままでになかったので、非常に新鮮でした。光がきれいに見えるように、LEDが配置されている部分をドリルで薄くしてあります。





つぎにぼくが作った途上国向けの義肢装具プロジェクトで一緒に授業を来年から教えるDavid SengehのSoil Battery. Soil-based Microbial Fuel Cellと同じ原理のものをhands-onで作って実験をしたといっていました。彼はmedia labに唯一のアフリカ出身(シエラレオネ)の学生です。
IMG_3327


今回非常にきれいに仕上げたなーと感心してしまった作品がAdam Setapanの電子チェロ。



彼のwebsiteを見てもわかる通り、細部まできれいに仕上げており、見せることをしっかり考えて設計しているという印象でした。本体からのぞく携帯の画面もいい感じです。まだ完成はしていないらしく、弓の部分に加速度系がついていて、音のエフェクトをコントロールするのにつかったり、磁石のピックアップもまだつけていないらしい(いまはピエゾだけで音を拾っている)ので、今後の広がりも期待できそうです。

そして忘れてはいけないのがFablabJapan田中浩也先生



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実はこの前日に電話があり、ウォータージェットを手伝ってほしいといわれて見に行くと、疲れきった田中先生が「数時間前にやっとうごいたんだよー」といってこのFabturtleを見せてくださいました。全方位に動く亀ロボット(?)をつかって紙の上を動かせて絵を描かせるというようなデモをされていました。これを使えばどんなに大きな絵も紙に書くことができるし、ドリルやカッターを装着させれば、描くだけでなく、紙や段ボールをきったり穴をあけたりすることもできるようになるとか。


最後に田中先生にインタビューをしました。3日間寝ていないらしく、若干しどろもどろですが、その顔からは達成感と満足感が伝わってきました。本当におつかれさまでした。



Friday, December 10, 2010

The Boston Pledge Annual Conferene

遠藤です。
先日Tuft Universityで行われたThe Boston PledgeのAnnual Conferenceに参加してきました。The Boston Pledgeとはボストン界隈の自主的な社会活動を支援するインキュベータ。Entrepreneurship Springboard ProgramやRural Enterprise Developmentといったイニシアティブがあるようですが、今回参加イベントは年に一回行われる決起会(?)のようなイベントでした。

このイベントの情報は国際開発系のメーリングリストに流れてたものです。以前Tuftで行われたイベントの時にお会いしたGosh先生が、実はこのThe Boston Pledgeのfounderということを初めて知りました。Gosh先生は以前マキンゼーでパートナーをされていた方で、現在はTuftで教鞭をとっており、またD-labの学生がお世話になっているMITのLegatum Centerでもメンターをされている方です。



"Pay it forward
Harnessing the Micro-movements in an Era of Economic Turbulence"
と題して始まったこのイベントは、Micro-mentoring, Micro-finance, Micro-ventureの3つのボトムアップアクションをMicro-movementと定義し、これらの分野で活躍するローカルの人を結びつけることを目的としているそうです。

今回忙しい中参加した一番の目的はMillemium Development Goalで有名なJeffrey Suchs教授に会えると思ったから。残念ながらSuchs教授はアフリカにいらっしゃるとのことでビデオでの出演でした。映像がYoutubeにアップされていました。


Suchs教授の話は、MDGについて、Millenium Villageの進捗について、参加者へのメッセージがあっただけで、個人的にはあまり新しい話はありませんでした。

Millenium Villageとは、KenyaのSauriやEthiopiaのKoraroのようなアフリカのいくつかの村をピックアップし、MDG達成ののために5年のスパンの中で、農業の技術支援や医療•教育機関などを提供して、村の住民が貧困層から抜け出させるためイニシアティブです。国際機関でありながら、従来の国際開発とは異なり、ボトムアップかつ現地の人主導の問題解決のアプローチを特色とし、このプロセスが他の地域でも適用できることも売りにしています。

参加者へのメッセージの中には、「Millenium Villageに興味があれば連絡をくれ」というようなことをおっしゃっていましたが、本当に直接コンタクトをとって返事がくるのでしょうか。いい義足プロジェクトのアイデアがまとまったらメールでも送ってみようと思いました。

ほかにもいろいろなスピーカーがいらっしゃいましたが、Jeffrey Suchs教授に会えなかったのが残念すぎて、あまり頭に残りませんでした。また、Harnessing the micro-movementsとあったのに、参加者のほとんどがTuftの学生というのが残念です。Gosh先生とも直接話す機会がちょっとだけありましたが、ぜひMITのD-labとのコラボが生まれるようなイベントができたらと思いました。

Thursday, December 2, 2010

「世界を変えるものつくり」(D-Lab@Keio)(第9回)

慶應大学での授業も既に9回目を迎えました!
(CAD演習、東大・新井先生のプレゼン講義、中間発表はblog更新しておりません・・・)

履修生はそれぞれ決めたテーマを元に調査、アイデアのブラッシュアップを進めているところです。

本日は、大きく
・生活に関するテーマ:建築、住宅、交通、流通
・インフラ、エネルギーに関するテーマ:ソーラーエネルギー、ランタン、燃料、ガス
・その他:病気診断・予防、子供の労働と教育について
などにわかれ自分たちのアイデアを掘り下げるためにディスカッションを行いました。

学生は皆、自分たちが対象とする国、地域(ラオス、レソト、バングラディシュなど)について良く調べアイデアをより具体的、現実的なものにすべく準備を進めていました。

ディスカッションの中で聞かれたものは、
・大きなインフラを整備するとして、その国の政府主導でやるのか、海外資本、他国政府の力で行うのか。
・ソーラーパネルを設置したとして、使い道は?どのように電力消費地まで運ぶのか?水処理などに用いるとして今よりも果たして効率的になるのか?
・廃棄物からガスを生成するとして、どのように一般家庭に共有するか?コストはどれくらいで、それは家庭で支払えるものなのか?
・病気の診断、治療だけでなく、いかに予防するか、早期発見して治すことができないか。
・新たな医療システムを考えるとして、そこにはどんなリスクがあるか。
・子供の労働時間を減らし、教育により専念できるような仕組みを考える上で、どのように経済的な問題を解決するか。それまで子供が担っていた分の仕事はどのように補うか。学校で働けるような仕組みを作るか、何か耕具などを生み出し子供の労働時間を減らすように取り組みか。

など、学部1、2年生とは思えないような深い考えが出てきました。

そして、口ぐちに聞かれたのは、「実際に、街、学校の仕組み、生活環境はどのようになっているのか。どのような病気が多いのか。どれくらい医療制度は不十分なのか。どれくらい子供が働いている場所と学校は離れているのか。”そのような現実を見るために、ぜひ実際に現地に運んでこの目で見てみたい”」というものでした。

数か月前まで漠然と途上国に関心を持っていたか、ほとんど考えたこともなかったような学生達が、実際に何か一つ問題を選び、その解決のためにアイデアを考え、自ら現地について調べ掘り下げていく。そして、いかに自分の目で現地の様子を見ることが大切かということを知る。
残り三回となった日本初の途上国向け適正技術の授業ですが、最後に学生からどのような発表が聞けるかが楽しみでなりません。