Saturday, February 5, 2011

インドの農村部の希望 Vigyan Ashram

Puneのワークショップが終わった次の日、同じトラックを担当したVinayakにつれられてVigya Ashramという教育期間に行きました。ここのFablabには以前三好大助が訪れ、youtubeでその映像を公開してくれました。しかし、ぼくにとっての驚きは、FablabだけではなくVigyan Ashramという組織そのものでした。


三好大助君がアップしたムービー。Vinayakも登場。

Vigyan AshramはPabalというPuneから2時間ほど車で北東に向かった村であり、主に農業を営む家族の子供を対象に2年間のプログラムで教育を行っているところです。ディレクターのYogesh氏に話を伺ったところ、 ここはただの農業を学ぶ場だけではなく、イギリスなどの企業とも連携していて、ここで学んだ若者たちがインターンを海外で行うこともできたり、そのまま就職することもあるそうです。しかし、現時点ではここで学んだ若者たちは賃金の低い労働者としてしかとらえてもらうことができないため、自分たちでテクノロジーを生み出すことのできるアントレプレナーを生み出したいという野望を持っていました。そこで、行われているのが適正技術開発でした。貯水のためのビニールシート、安価なポリハウス、ソーラクッカー、新聞紙をつかったレンガなど、IDEMITのD-labでも行われているような技術開発が現地で、しかも現地の人の手によって行われているのです。そして、それらの技術は彼らの生活の一部になっているものもありました。貯水のためのビニールシートは犬や猫が溺れるために、動物のいやがる超音波を発生するデバイスをVigyan AshramのFablabで開発中とのことでした。


IMG_4255
巨大なビニールシートをつかった貯水池。夏に水を求めた犬や猫が溺れて死んでしまうのが問題らしい。

IMG_4258
安価なポリハウス。農作物の育て方のノウハウも蓄積されている。

IMG_4277
そしてFablab。レーザーカッターでなにか切り出していた。

IMG_4292
IMG_4291
ソーラークッカーを実際につかって、チャパッティ(なんの小さい版みたいなもの)を焼いていました

ソーラークッカーの威力。薄っぺらな紙であればすぐに火がつく。ちなみにいまは冬です。

IMG_4301
一酸化中毒を防ぐために、煙を家の外に出すことができるかまど。


No comments:

Post a Comment