Monday, July 5, 2010

3月20日シンポジウムの動画サイト

皆様

大変遅くなりましたが、3月20日に開催しましたシンポジウムの動画をアップロードしましたのでリンクを貼ります:
http://www.youtube.com/user/UTBSYMPOchannel


ちなみに、こんなプログラム内容でした:

■ プログラム

  <午前の部> 10:00 - 12:00
   ・主催者挨拶
   ・基調講演 - William H. Saito 氏 (CEO, Intecur, K.K.)
   ・欧米のトップスクールにおける適正技術教育の広がり - 陸 翔 (ハーバード・ケネディースクール)

   第1部 MIT D-Labの取り組み
     モデレーター - 陸 翔
     ・D-Lab の概要 - 遠藤 謙, José Gómez-Márquez(MIT)
     ・D-Lab Health (医療機器開発)José Gómez-Márquez (MIT)
     ・D-Lab Prosthetics (義足開発) - 遠藤 謙 (MIT)

 <午後の部> 13:00 - 17:00
   第2部 日本の大学における取り組み
    モデレーター:高田潤一 氏(東京工業大学国際開発工学専攻長)
      ・エジプト日本科学技術大学 - ラメシュ・ポカレル氏 (九州大学助教)
・BOPを変革する情報通信技術 - アシル・アハメッド 氏 (九州大学准教授)
     ・ICU サービスラーニングセンター - 本郷好和 氏 (国際基督教大学准教授)

   第3部 産業界の取り組み、産学連携への期待
     モデレーター: 岡田正大 氏 (慶應ビジネススクール准教授)
     ・南アジアのソーラー灌漑電気自動車 - 金平直人 氏 (大手コンサルティング会社)
     ・ガイア・ソーラーランタンプロジェクト - 藤田周子 氏 (ガイア・イニシアティブ事務局長)
・ユーザーイノベーションを通じた途上国向け商品開発 -西山浩平 氏 (エレファントデザイン代表取締役)
     ・世界中の水をきれいに - 小田 兼利 氏(日本ポリグル会長)

    ・基調講演 黒川清 氏 (政策研究大学院大学教授)
   ・閉会の辞

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シンポジウムを受けて、近日、適正技術教育についての実行委員の考えをまとめた提言が発表されます。2-3週間のうちには詳細をお伝えできると思います。ご期待ください!



Sunday, June 20, 2010

See-D Contest立ち上げのお知らせ

こんにちは。陸です。今、夏のインターンシップでヨルダンに来ています。
ヨルダンは人口の大半が難民(700万人の国に対して、300万人がパレスチナ難民、100万人がイラク難民)という「中東の避難所」のような国です。(事実、イスラエル、シリア、イラクにはさまれながら平和を保っていて、中東で一番安全な国と言われています。中東和平のために平和でないといけない、とも言えますが。)
一方、人口の7割が40歳以下という若さと活気にあふれた国でもあります。
そんな国で特に村落地帯や難民キャンプを尋ねると住居・下水道などのインフラがひどく、なにかできることはないものかと思ってしまいます。今、一番作りたい「適正技術製品」はゴミが簡単に圧縮できるゴミ処理機でしょうか。

さて、そんな適正技術製品、皆さんもその商品開発のプロセスにチャレンジしてみませんか?

このたび、米国NPOコペルニク主催で、See-Dコンテストという適正技術商品の製品化を目的としたコンテストを立ち上げました。コンテストに先駆けて、第1部See-D Innovation Workshopの参加者を募集しています。
See-Dコンテストでは、UTBの実行委員の多くが企画・立ち上げにかかわっています。ぜひ、途上国向け技術開発に興味のある方々すべてにご応募いただければ幸いです。

以下、コンテストの詳細です。
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このたび、米国NPOコペルニクは、日本から途上国の低所得者層の生活水準向上を実現する製品をより多く生み出すことを目的としたプ ログラム、See-D Contestを開催致します。
本プログラムは、優秀な応募案件の2011年事業化をゴー ルとし、
第1部 「人間中心」デザイン手法によるものづくりワークショップ (See-D Innovation Workshop)
第2部 Web上でのアイデア交換によるオープンソースブラッシュアップ&デザインコンテスト (See-D Contest)
第3部 優秀チーム案の事業化サポート (See-D Incubation)
の3部により参加者 のサポートをするものです。本公募では、第1部See-D Innovation Workshopの参加者を募集致します。
なお、コンテストの詳細につきましてはhttp://see-d.jp/ をご覧ください。

===See-D Innovation Workshop募集要項===
【実施概要】
参加者は、3人一組のチーム(※)を組み、プログラム 開催期間(2010年8~10月)の間に、途上国の非電化地域向けに、以下の分野に関わる製品構想(製品概要、設計図、スペック・コストの概要)を考案 し、10月23日(土)に行われる公開発表会において、成 果を発表することが求められます。以下がプログラムの流れとなります。


(1) 公開シンポジウム(7/31): 途上国の現地文化を理解する
(2) ワークショップ (8/21):  デザイン思考を理解し活用する
(3) フィールド調査 (8/28 - 9/4):  東ティモールの非電化村落の村に滞在し、現地生活を理解
(4) ワークショップ (9/11): フィールド調査結果の共有
(5) ワークショップ (9/18): 課題の設定
(6) ワークショップ (10/2): 製品設計とデザインモック作製
(7) チーム作業 (10/2-10/20):    各チームで継続して試作設計
(8) 公開シンポジウム (10/23): 成果発表会
※現地住民への影響やリスクなどを鑑み、 フィールドスタディの参加者数を限定させていただく場合がございます。
※日程は調整の結果、変更となる可能性があ ります。

【開催場所】
シンポジウム: 東京大学本郷キャンパス(予定)
ワークショップ:  東京大学本郷キャンパスおよび千葉大学キャンパス(予定)
フィールド調査: 東ティモール国・非電化村落地帯
※場所は調整の結果、変更となる可能性があります。

【募集人数】
30名

【応募資格】
・途上国向け製品開発に興味のあるエンジニア、デザイナー、個人発明家、商品企画・商品開発担当者もしくは関連する職業につく方もし くは工学・デザインに関連する学科に所属する大学・大学院生

・上記のワークショップの全日程に参加できる方(フィールド調査はオプショナルですが、参加が強く推奨されます)

【参加費】
シンポジウム及びワークショップ:  (社会人・個人)4万円 (学生)2万円 (ワークショップ内の材料費含む)

※フィールド調査への参加費用は別途個人の負担となり ます。
  フィールド調査参加費想定:約20 - 30万円(航空券・現地滞在費・食費を含む概算見積もり)
※優れたアイデアに対してはスカラシップという形で参加費・フィールド調査費用の一部が免除されます。コンテスト実行委員会では、本 企画のスポンサー企業を募集しております。なお、応募される方の所属企業・団体がスポンサーになりますと、同様にスカラシップ支給の 対象になります。


【応募方法】
(1) 応募書類・応募先
http://see-d.jp/ を通じてお申し込みください

(2) 募集形態
応募は個人単位もしくはグループ単位(3人1組)で行うことができます。グループで申し込んだ場合、選抜の合否はグループ単位で決定 いたします。詳しくはウェブサイトをご覧ください。なお、個人とグループの両方に重複してエントリーをすることも可能です。


(3) 募集期間
2010年6月18日~8月1日
※参加者募集にあたり、事前説明会を行います。日程につきましては6月下旬以降、下記ウェブサイトをご覧ください:http://see-d.jp/

(4) 選考方法
書類審査
選考結果通知: 8月上旬
※審査員が必要と判断した場合には、電話による簡単なインタビューをお願いすることがあります。

(5) 問い合わせ先
E-mail: info@see-d.jp
電話でのお問い合わせは受け付けておりません。

【知的財産権の取り扱い】
See-D Innovation Workshop, See-D Contest, See-D
Incubationの全プロセスを通じて、知的財産権の一切は、参加者個人に帰属します。米国NPOコペルニクは本コンテストを通 じて生み出された知的財産権の一切を所有いたしません。

【フィールド調査について】
東ティモール国へのフィールド調査については、一切個人の責任においての参加となります。渡航に際しての予防接種、保険(参加者全員 必須)、首都ディリィまでの往復航空券は、各自で手配いただきます。(必要な情報・アドバイスは提供いたします。)コペル ニク及びSee-D実行委員会は、当旅行期間中に発生するいかなる事故・事件への責任を負いません。


【運営体制】
主催:  米国NPOコペルニク
協力:  NPO法人ETIC.、(株)ミュージックセキュリティーズ、マサチューセッツ工科大学D-Lab、 東京大学i.school
運営: See-D実行委員会

Saturday, June 19, 2010

世界を変えるデザイン展 最終日

遠藤です。
先月から六本木のデザインハブとAXISギャラリーにて行われてきた世界を変えるデザイン展の最終日に、ボストンからskypeを通じて発表させていただきました。

セッション2の「オープンソースの可能性」に登場したのですが、イベントの主催者からは、
自分の活動を紹介してほしいといわれていたのでオープンソースにこだわらず、MITのD-labについて、アクシスギャラリーでも展示されたMIT kneeの開発について、ビジネスモデルを含む今後の展開ついて、さらにはSee-Dコンテストや日本の大学で始まるD-labの紹介をさせていただきました。私のスライドと動画が梅本さまのご協力のもと、イノベーションラボにアップされています。

同じセッションには、NOSIGNERさんと、同じメディアラボに現在おられる田中浩也先生とご一緒させていただきました。NOSIGNERさんからは彼がすすめているOpen Source Productについて、田中先生はFablab Japanについての紹介がありました。どちらも今後がたのしみなプロジェクトです。
3人の発表の後のQ&Aでは、オープンソースに関する質問が多くでました。特に、オープンにすることによって、日本の製造業はどうなるのか、途上国の人からライセンス料をもらうことが本当にできるのか、いままでに実績はあるのかなど、オープンソースをとりまくさまざまな問題に集中しました。私は、ビジネスモデル案にもあるように、途上国のNGO/NPOに現地で作れるような義足をデザインしております。そして、彼らが義足を1つ作る際に1ドルほどのライセンス料をいただくような話をすすめています。(まだ決定ではなく、Jaipurfootと話をすすめている段階です)よく途上国ではすぐにまねされるから、ライセンス料はとれないのではという質問を受けます。おそらくまねはされるであろうし、まねされるのは大歓迎です。ただ、この1ドルは、自分が作った義足に関する責任とまた新しい義足をつくるための投資のためであり、義足そのものに発生しているものではないのです。もし問題が発生したらすぐに対応するつもりですし、また新しい要望が現地からあれば、すぐにでも新しい義足をデザインするつもりです。NOSIGNERさんの提案したオープンソースのコンテキストはもちろん、途上国向けの技術でも話題につねにあがっているテーマで、われわれもそれに近いコンセプトで途上国向けの技術公開をする予定です。オープン≠ビジネスという先入観があるからか、ソースをオープンにすると日本の製造業は今後大変になるのではという質問もありました。そんなことないと思います。最後に問われるのは、その技術を他の人に与えたあと、どうやってそのプロダクトの責任を誰が追うのかというところだと思います。Creative Common Licenseも今後の動向に注目したいです。

今回の発表では、2台のPCをskypeでつなぎ、田中先生と私の顔をビデオで会場に送っていたのと、もう1台をiChatを使ってデスクトップ共有をして、発表者が会場のPCを使ってスライドを操作しました。打ち合わせではいろいろな方法を試したために、かなりの時間を要しましたが、その結果非常にスムーズな進行だったと思います。当初、田中先生とは「skypeだからパネルには参加できなそうだよね」というような話をしていたのですが、まったくその心配はいらなかったです。これには田中先生の研究室に所属している学生達が多大な貢献をしました。どうもありがとう。

Wednesday, May 26, 2010

インドの個人発明家Suprio Das 適正技術開発の落とし穴

遠藤です。
D-labは一ヶ月間、インドのカルカッタで活躍している個人発明家Suprio DasをMITに招き、学生の指導にあたってもらいました。彼の滞在中に、なぜ彼がいまの仕事をし始めたのかという話を聞く機会を得ました。


彼は、現在は個人発明家として活躍しておりますが、元々は地元の企業でエンジニアとして働いていました。地元の大学で電気工学を学んだ後、1980年から20年間、主に電気系統のケーブルを作る仕事をしていたそうです。日々の暮らしの中で、毎日のルーチンワークや、自分達の作る製品が裕福な人のためにしか使われないことに疑問を持ち、2000年、カルカッタ周辺の貧困層に属する人々を助ける為に、安定した職を自分から手放し、発明家としての道を選びました。

彼はこれまでに様々なプロジェクトに携わってきましたが、話をした後にもっとも印象に残ったのはDomestic Lightとよばれるプロジェクトでした。



このプロジェクトは、リキシャとよばれる人力三輪車に充電器をとりつけ、昼の間に充電されたバッテリーを夜の明かりにつかうという発明で、現在でもさまざまな村で使われているようです。このような起業家精神あふれる発明家が現地から生まれる例はあまり多くなく、D-labの学生も多くのことを学びました。また彼自身も非常に好奇心旺盛で、D-labの持つ技術すべてに興味深々に聞き入っていました。

笑顔を交えながら会話をしているといきなり真剣な目で、
「Ken、D-labはすばらしいものを作り続けているが、いまD-labのメンバーに必要なのは作ったものに責任をもつことだ。」
といい始めました。それから実際に起こった昔の話をしてくれました。

1970年代、カルカッタの近くの村にはきれいな飲料水を確保することが難しく、村人はバクテリアをたくさん含む水たまりの水を飲んでいたそうです。当然、体に良いわけはなく、特に子供の健康状態は非常に悪かったのです。そこで、WHOと政府が協力して村に井戸をつくり、地下のきれいな水を組み上げるポンプを設置したのです。当時はそれで問題が解決されたと誰もが信じたそうです。

数年後、その水にはヒ素が多く含まれていることが判明し、多くの人が命を落とし、あるいは後遺症に苦しんだそうです。WHOや政府は終了したプロジェクトのフォローアップを全くせずに、村人は仕方なく水たまりの水を再び飲み始めたそうです。

「おれはその話を聞いて、自分で技術を提供できる発明家になろうときめたんだ。」

本当に身が詰まる思いをしました。資本主義の原理が働く先進国では、だめなプロダクトは淘汰されますが、途上国ではそれが唯一のオプションになってしまう可能性があるのです。もしそのプロダクトが使用者の生死に関わる問題を抱えていたら、使用者全員を危険にさらしてしまうことになるのです。
私の場合、義足をつくるということは、ある意味患者の命を預かることと同じことなのです。

途上国向けのものをデザインする上で重要なものは何かと最近聞かれました。私は、目の前の人を助けようと思う気持ちと命をも預かるという責任感を持つことだと思います。

彼と話をしていて、自分のやっていることの重要性と危険性を再確認しました。彼はすでにカルカッタに戻って、水のくみ上げ装置のプロジェクトに携わっているようです。インドに今度行くときにはカルカッタにある彼の工房に行こうと思っています。

Tuesday, May 25, 2010

IDEAS competition結果

遠藤です。
先日MITのIDEAS competitionの結果が発表されました。我々のプロジェクトは残念ながら無冠に終わりましたが、受賞したプロジェクトはさすがに完成度が高いものばかりで、すでに起業したものも少なくありませんでした。

IDEAS competitionで受賞されたプロジェクトはここで見ることができます。
以前紹介したperfectsightも受賞されています。

この中で最も大きな賞を受賞したのがKonbitとよばれるプロジェクトです。このプロジェクトはメディアラボのクラスの中から生まれたもので、ハイチの地震の後の復興を支援するためのサービスです。このサイトでは、現地の人々のがどのようなスキルをもっているかを登録することができ、それをみた赤十字のような国際NGOが復興のための人材確保に使うことができるようになっています。
またD-lab Healthから生まれたDeNovoMeterは、血糖値を安価に手軽に計測できる紙を発明しました。インシュリンを投与している糖尿病の患者は毎回血糖値を計測しなければなりません。そのときにインシュリンの量は血糖値によって変える必要があるからです。万が一インシュリンの量を間違えると死に至る危険性もあるのです。まだまだプルーフコンセプトのものしか見れませんでしたが、将来性が評価されたのだと思います。

ほかにもおもしろいプロジェクトはたくさんありましたが、評価基準が年々変わってきたような気がします。当初はアイデアのプロトタイプを重視していましたが、最近ではプロトタイプの作り込みよりも、100Kのようにビジネスプランをよく練る必要があるように感じます。これはスポンサーの意向や、ジャッジする人がビジネス出身の人が多いからだという説明を最近聞きました。来年参加予定の方、ぜひ参考にしてみてください。

Sunday, May 9, 2010

世界を変えるデザイン展についてのお知らせ

こんにちは。
東工大の原口です。

今回はイベントの告知をさせていただきます。
それは、『世界を変えるデザイン展』です。

自己紹介でも述べたとおり、私は「世界を変えるデザイン」という本にとても感銘を受けました。
この本に出会う前、東京工業大学の国際開発工学専攻に入学することは決まっていましたが、とても不安でした。
というのも、当時自分の頭の中には技術からのアプローチはODAによる技術協力のようなイメージしかなく、アプローチ方法としてこれが自分のやりたいことなのか分からなかったからです。

そんな中、偶然この本に出会い新たなアプローチ方法を知りました。
それは、シーズありきではなく、現場のニーズをとことん追求してイノベーションを起こし、現場に一番フィットするような技術、いわゆる適正技術を駆使したプロダクトをデザインして途上国開発していくというアプローチです。
言われてみれば、考え自体当たり前といえば当たり前です。しかし、真のニーズを正確に把握することがどれだけ大変か、ニーズを満たすプロダクトをデザインすることがどれだけ大変か、ビジネスとして回すことがどれだけ大変か、とそう単純ではないはずです。
このような問題をイノベーションを起こして乗り越えようとしている、世界を変えようとしている、プロダクトが実際にあることを知れたのは自分にとって大きな気づきになりました。

そして、今回『世界を変えるデザイン展』が開催されます。
実際に途上国の現場で使用されている適正技術のプロダクトを見ることのできる絶好の機会です。おそらく、同時にこれほどのプロダクトを見れる機会は他にないと思います。
また、カンファレンスでは現場の第一線で活躍されている方が海外から来て講演をされます。


ぜひ、皆さま足を運んでみてはいかがでしょうか?
技術によって世界がどのように変ってるいるか垣間見ることができるはずです。


以下、世界を変えるデザイン展の告知となります。
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「世界を変えるデザイン展~Imagine another life through the products~」開催のお知らせ


生きていくためのデザイン。生きる世界を変えたデザイン。


発展途上国に住む人々が直面する、さまざまな課題を解決してきた”デザイン”を紹介する
「世界を変えるデザイン展」。
第一回となる本展は「現地の人びとの生活視点や発想」を出発点に、
約80点のプロダクトデザイン、プロジェクトを紹介します。


先進国におけるデザインは世界総人口のほんの10%を対象にしているに過ぎません。
これからのデザインは、その他90%の人びとのニーズに目を向け、彼らの生活水準を向上させ、
自尊心に満ちた生活を提供する使命をもっていると、私たちは考えています。


本展は、発展途上国に存在する課題を[water][food][energy][health][housing][mobility][education][connectivity]の
8つに分類しました。
そして、これらの課題を解決し、新たな市場や雇用を生んだプロダクトにフォーカスします。


1日平均収入が2ドル以下の発展途上国の人びとに対して、デザインができることは何か。
どんなデザインが求められているのか。
会場の多くの事例から、そのヒントを見つけていただければ幸いです。


東京ミッドタウン・デザインハブでは、現地の人々の生活を向上させ、ビジネスモデルとして
実績をおさめているプロダクトを展示、
アクシスギャラリーでは、大学や団体による取組を含め成功事例のプロセスや背景、
進行中のプロジェクトも併せて紹介する予定です。


さらに、会期中、海外より研究者などを招聘し、カンファレンスやワークショップを開催予定です。
国内外より、BOPに関する研究者、デザイナー、途上国NGOの方々など
幅広い分野の方々をお招きして講演やワークショップを実施致します。
皆様ふるってご参加ください。

□展覧会名称:「世界を変えるデザイン展~Imagine another life through the products~」
□入場料 : 無 料 (※カンファレンス・ワークショップは別途参加費を頂きます)
□主催:世界を変えるデザイン展実行委員会、日本財団、特定非営利活動法人CANPANセンター
□会場と会期(2会場の会期は異なります):
◉東京ミッドタウン・デザインハブ(港区赤坂) 共催:東京ミッドタウン・デザインハブ
5月15日(土)~6月13日(日) 11:00 - 19:00
◉アクシスギャラリー(港区六本木) 共催:アクシスギャラリー
5月28日(金)~6月13日(日) 11:00-19:00(最終日は17:00まで)
□特別協賛:大和証券株式会社
□協賛:SEITOKU株式会社
□後援:アメリカ合衆国大使館、オランダ王国大使館、ブリティッシュ・カウンシル、JICA、
独立行政法人中小企業基盤整備機構
□協力:ロイヤル フィリップス エレクトロニクス、デルフト工科大学、英治出版株式会社、
ソニー株式会社、平和紙業株式会社、株式会社山田写真製版所、岡崎製材株式会社、
株式会社丹青社、武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科、国際協力NGOジョイセフ、
社団法人シャンティ国際ボランティア会、プラン・ジャパン、ジュレー・ラダック
□企画協力:アクシスギャラリー、(財)日本産業デザイン振興会
□運 営:株式会社Granma
□会場構成:芦沢啓治建築設計事務所、DRILL DESIGN、橋本潤
□グラフィックデザイン:中野デザイン事務所、河原健人
□プロダクト写真:尾鷲陽介
□Web制作:株式会社トナリ
□運営:株式会社Granma
□お問い合わせ(株式会社Granma内):Tel.:03-3793-7210
URL:http://exhibition.bop-design.com/
E-mail:sekai_design@granma-port.jp
Twitter:http://twitter.com/sekai_design




※注1:CANPANセンターとは、民(NPO)、産(企業)、学(学術団体)の活動を支援し、
三者の連携を促進することにより民間主体のより豊かな社会づくりに貢献する特定非営利活動法人。
※注2:BOPとは、「所得別人口構成のピラミッドの底辺層を指す。
世界人口の約7割に相当する約40億人が、年間所得3000ドル未満の収入で生活しており、
その市場規模は5兆ドルに上ると言われる。
BOPビジネスとは、企業が途上国においてBOP層を対象にビジネスを行いながら、
生活改善を達成する取組のことである。
慈善事業ではなく、持続可能性のある本業のビジネスとして行う点において、
CSR活動をさらに発展させたものと言える。」(経済産業省ウェブサイトより)

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Thursday, May 6, 2010

AmyがTime100に!

もうお気づきの方も多いかもしれませんが、、MIT D-Labの創始者Amy Smithが2010 Time 100に選ばれています。素晴らしいですね。記事は、こちらをご覧ください。