Thursday, October 28, 2010

「世界を変えるもの作り」(D-Lab@Keio)第五回

今日の「世界を変えるもの作り」は、ロールプレーを行いました。

先進国から途上国への技術移転をテーマに、学生は、政府、企業、投資家、大学教授、環境活動家などを演じ、途上国開発、技術移転の問題の複雑性、どの様なステークホルダーがいるか、それぞれがどのような利害関係を有しているか、そのような中でコンセンサスを取ることがいかに難しいかなどを学びました。

現実から少し離れた設定に戸惑う(設計者へ批判が出る…?)場面があったり、役割になりきり自らのプレーしている役割の目指す方向へ向けて交渉を進める難しさを体験しつつ(簡単に自分の持っている情報を人に見せてしまったり、ロールプレーではなく、全体でのディスカッションのようになる場面もしばしば。)、最後には、

途上国が弱すぎる
企業が強すぎる
競合企業が現実では存在するはず
大学教授、環境活動家などはどれくらい現実では発言力、影響力があるのか
投資家として外部からの情報整理と判断が難しかった


など積極的に感想、意見、フィードバックが上がりました。

授業で取り扱う途上国開発、そこには多くのステークホルダーが存在し、全体でのコンセンサスを取るのは極めて難しく、また現実的な問題としていかに膨大な資金を集めるかという問題が出てくることもあるということ。

さらに、これら途上国の問題解決を目指すには、決して国際機関、開発系の仕事につかねばならないわけではなく、多くの立場からこれらの問題に取り組めるということ、取り組まねばならないということを学んでもらえたでしょうか。

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