Monday, October 18, 2010

Emerging Market Innovations

遠藤です。
数日前、25周年を迎えたMITメディアラボでスポンサー向けのイベントが開かれました。メディアラボでは毎年二回スポンサーをラボに迎えて、研究のアップデートやオープンハウスを行っています。今回のイベントは25周年ということもあり、いつもよりたくさんのスポンサーや卒業生がラボに集結しました。

その初日のイベントの中で、D-labのDevelopment Ventureの講師をしているJoost Bonsen氏といっしょに「Emerging Market Innovations」という名前のワークショップを開きました。メディアラボといえば、未来志向の新しい技術を思い浮かべる方が多いでしょうが、このワークショップに部屋に入りきれない程の人が参加してくれました。

ワークショップではEmerging Marketを

• Growth Sectors ~ BRICs-Plus, the “Rest” of Us
• Beyond CSR ~ Markets Beyond Charity
• Predictive Microcosms ~ See Future First in Living Lab testbeds – e.g. M-Pesa/M-Commerce, Penny Diagnostics
• Reverse Innovation ~ From Developing to Global – e.g. Microfinance, WoundPump, Mobile Payments
• Ultra-Affordability ~ Unique Design Constraints
• Technology Leapfrogging ~ Crowd, Cloud, Mobile, Digital, Distributed, Flexible, and more…
• Leverage Brand & Assets ~ Intrapreneurial Opportunities for Established Firms

のように定義し、さらにMedia labやD-labから誕生した以下のようなプロジェクトを紹介しました。
この日はAssured laborからSiddhartha Goyal氏、Click DiagnosticsからTing Shih氏を迎え、参加者を交えた激しい議論が続きました。その中でも参加者の一人が議題に挙げたビジネスモデルのプロテクションに関しては、さまざまな意見が飛び交いました。上記にあげたビジネスのほとんどがシンプルかつイノベーティブであるが、簡単にまねができる。しかし、モデルは単純だが、モデルを実行するためには現地のコネクションや信頼、製品やサービスの流通ルートなどは自分たちで切り開くものであり、こういったものは簡単に真似はできないといった返答をしたのはShihでした。

ワークショップ後にはSiddharthaからAssured Laborのモデルについていろいろな話を聞きました。というのも僕の義足を展開するモデルには義足と同時に職を与え、その収入の一部から義足の原価を回収を考えているからです。Assured Laborはニカラグアでの事業をはじめており、我々もニカラグアでのプロジェクトを控えているので、今後の協業が期待できそうです。

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